1930年、京都にて創業。
株式会社フクナガは、「本日開店」の気持ちを忘れず、創意工夫を重ねた料理・おもてなしの心・寛いでいただく空間をお届けし続けています。

その人のものの買い方にその人の心があらわれる。決して値段のことだけではない。
その食材がどんな所でどのように栽培されたのか。どれだけ手間暇かけて丁寧につくられたのか。
そして、どんな人がどれくらいの愛情をもってその商品を送り出しているのか。
私たちの関心事はお客様の『美味しい』に繋がるストーリーなのです。

私たちは、考えなしに外を見ることはありません。
まずこの土地を振り返り、そこに根付く食材や食文化を理解する、そして感謝することが大切だと考えます。
私たちは、経済的に優れた、工業化されたものをよしとはしません。
蝶の飛び交う健康な畑の中で食べごろまで育てられた作物の、本来の美味しさをそのままに、自然のものを自然に作り自然に味わうという事。
地下水を汚染する前に振り返ろう。
大量の農薬を与えられ、虫も寄り付かない美しい野菜、本当に美味しいもの？
空気を汚染する前に振り返ろう。
ＣＯ２を大量に排出してまで買い付けに行くほど、本当に美味しいもの？
『人にも地球にもやさしい』を考えるほど、その答えは私たちの生まれ育ったこの土地にあるのです。

例えばかつくらのソース。
私たちは美味しさのチェックを怠ることはありません。作られる場所・行程・人・心を見る。
そうして出来上がったソースが私たちの考える美味しいものでなくてはなりません。
例えばリプトンのアップルパイ。
秋、私たちは主役を求めて長野まで足を運びます。そのりんごが育った場所、育てた人の姿勢や想い、実際に目で見て、手で触れて、
口に含んで、農家さんとりんごをはさんでとことんまで吟味します。

ソースの向こう側に、りんごの向こう側に、お客様の笑顔を想う。
その『心』を私たちは大切にしているのです。